大人の猫がじゃれすぎて困る!原因は飼い主さん?
家の猫、狂暴かも?
猫を撫でようとすると、その手に飛びかかって噛もうとする、または噛んでくる…こんなことが続くと撫でるのも大変です。歩いているだけなのに、足に飛びついてきて転びそうになったり、猫を踏んでしまいそうになったり。
家具など、物陰に隠れて人が通りかかるのを待っている猫もいます。「うちの猫、面白い」と笑い話ですんでいればいいですが、人が大けがをする可能性もあり危険です。おもしろ動画として、ネットにアップされていることもありますが、真似をすることはやめましょう。
どうしてじゃれついてくるの?
猫にとって、目の前でひらひら動く人の手や足は「獲物」だからです。猫は子猫のうちから遊びを通して狩りの練習をしています。猫にとって狩りをすることは正常な行動であり、おもちゃを使って遊ぶのなら問題はありません。
しかし対象が人になるとさまざまな問題が生じます。猫のじゃれつきがかわいいからといって、手で遊ばせたり、わざと追いかけられたりすると「人間を獲物として襲ってよい」と認識させてしまうことになります。獲物を捕まえたいのですから、物陰に隠れて獲物(人間)を待ち伏せするのです。
じゃれつきに反応していませんか?
猫に噛まれるたびにキャーキャー叫んだり、じゃれついてくるたびに「やめて!」と大騒ぎしていませんか?その反応に猫はますます興奮します。なぜなら獲物を攻撃して「反応があった、自分の攻撃が効果が出ている」と猫は受け止めるからです。捕まえらえそうになったねずみが、大きな声で鳴いているようにとらえているのだと考えましょう。逃げれば「しまった!獲物を逃がしたぞ!」と思っています。
ですから大騒ぎすればするほど、猫は獲物である人間に対して興奮します。そうなるとじゃれつきは激しくなっていくかもしれません。
叩いたり、怒鳴ったりするのはダメ
猫に噛まれると、誰しも痛みを感じて思わず怒りたくなるでしょう。しかし怒ることは逆効果です。特に「叩く」「怒鳴る」「猫の首を持って持ち上げる」などは絶対にやめましょう。
猫は恐怖を感じ、人に対しての信頼も失くしてしまいます。信頼をなくしたあとは、攻撃してくる相手への反撃として、噛んだり、引っかいたりしてくる可能性もでてきます。猫は自分の身を守ろうとしますから、当然のことです。
知らんぷりが効果的
ではどうすれば猫の「じゃれつき」をやめさせることができるのでしょうか?
ずばり「猫の獲物にならない」ことです。じゃれついてきても知らんぷりします。なかなか難しいですが、手ごたえがないことを認識させます。
また手を猫の前に出さないようにしましょう。特に、撫でようとして頭の上に手をひらひら差し出すのは危険です。
いつも猫が待ち伏せしている場所があるなら、そこを通らないようにするか、待ち伏せできないように物を置くなどします。とにかく猫に反応しないことです。じゃれつきをやめさせれば、大騒ぎすることも、怒ることもしなくてすむようになります。
他の遊びを教えよう
猫には他の遊びを提供しましょう。餌を狩る気持ちを満たすような遊びをすることで、猫は楽しく過ごすことができます。もちろん人間の手を使わない遊びです。子猫だけでなく大人の猫にも遊びは大切。いろいろと工夫して遊びましょう。
猫じゃらしや蹴りぐるみなどで一緒に遊びます。注意したいのは、猫がおもちゃを誤って飲み込まないようにすること。特に紐状のおもちゃは、飲み込むと腸に絡まってしまうこともあるので、おもちゃを放置しないでください。またはずれやすいボタンや羽飾りがついていないか、よく確認してから遊ぶようにしましょう。
新聞紙の下などで、おもちゃをごそごそ動かすと猫はがぜん興味をもちます。猫が好むおもちゃや遊びを探りながら、いろいろと工夫してみましょう。
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