夜中に猫が騒いで寝不足!静かに寝てもらうには?
夜中に遊び始める猫だが夜行性ではない?
多頭飼いの場合は、夜中に大運動会を始めることがあります。飼い主さんが寝ている布団の上を走り回り、ジャンプしたりではとても寝ていられません。
たとえ1匹でも、寝ている飼い主さんの元に餌をねだりにくる、トイレを掃除しろと騒ぐ、遊ぼうと誘ってくるなどが続くと寝不足になってしまいますよね。
実は猫は夜行性ではなく、夕暮れや明け方に最も活発になる生き物です。明け方は小鳥、夕暮れはネズミなどが活発になるので、狩りをする時間。ですから明け方に飼い主さんを起こしにくる猫は、本来のリズムで過ごしていると言えるでしょう。狩りをする代わりに、飼い主さんにご飯をねだるというわけです。
外にいる野良猫たちが夜中に活動的なのは、人や車が少なくなり昼よりも比較的安全な時間だからです。夜遅く、街中のゴミをあさっている猫を見たことがありませんか?
しかし外敵のいない安全な家で過ごしている猫が、なぜ夜中に活動的になるのでしょうか。
考えられる原因は?
①昼間が退屈
一番の考えられる原因が、昼間の退屈すぎること。飼い主さんや家族が昼間お仕事や学校に行ってしまうと、誰もいない家で過ごすことになります。誰も遊んでくれないので、仕方なく寝て過ごします。夜にはあり余った体力と飼い主さんがいるうれしさで活発になってしまうと考えられます。
②一度飼い主さんを起こしたら起きたから
夜中に目が覚めたので、ためしに飼い主さんを起こしたら起きて餌をくれた、トイレを掃除してくれた、という経験から「起こすと飼い主さんは起きてくれる」と学習してしまうこともあります。
眠くても猫が起こしにくれば、つい撫でてしまう飼い主さんは多いでしょう。たとえ無視をしていても「高い声で鳴かれたので起きてしまった」「棚からものを落としたので飛び起きた」ということはありませんか?猫はこういった飼い主さんの反応を覚えて学習していきます。
③お腹が空いた、トイレが汚い
お腹が空いた、トイレを使いたい、という生理的要求も原因です。餌の量が少なくて、夜中にお腹が空いてしまうこともあります。トイレを使いたいのに、汚れていると猫は大変嫌がります。
猫はなんとしても飼い主さんに起きてもらいたい、と必死になって起こしにくるでしょう。トイレが汚れている場合はトイレ以外の場所で排泄してしまうことがあります。これらの行動には、異常な食欲増進や膀胱炎など病気が隠れていることもあるので注意が必要です。
おすすめの対策5つ
①留守の間はおもちゃを置いておく
昼間留守にすることが多い方は、猫が退屈しないように工夫してあげましょう。安全なおもちゃを置いて出かけます。転がすとフードが出てくるおもちゃは狩りの気分が味わえるのでおすすめです。数か所に隠しておくと猫はワクワクするでしょう。
ただし飲み込んでしまう恐れのある小さなもの、取れやすい飾りがついているものは、置いておかないでください。ひもや糸も危険です。
③夜中も食べられるように自動給餌器を設置
タイマーが付いた自動給餌器は、留守の間だけでなく夜中も便利。いつも起こしに来る時間に設定しておくといいでしょう。明け方起こしにくる猫には、餌が出てくるおもちゃを置いてあげると狩りの気分が満たされます。
毎晩のようにやたらと餌をねだる猫については、餌の量を見直しましょう。また何か病気が隠れていないか動物病院でチェックすることをおすすめします。
④トイレは複数置いておく
猫のトイレはとにかくこまめに掃除するのが鉄則です。しかし飼い主さんが寝てから猫が使ったトイレを、いちいち起きて掃除するのも大変。猫が1匹だとしてもトイレが2つ用意しましょう。多頭飼いの場合も、猫の数だけトイレを用意してください。できれば猫の数プラス1個あると安心です。
尿の量が多い、排泄の回数が多いという場合は、病気がある可能性も。動物病院を受診しましょう。
⑤猫に起こされても反応しない
今までどんな時間でも猫に付き合って起きていた飼い主さんは、反応するのをやめます。昼間の退屈を解消し、フードを用意、トイレも設置したらあとは寝ましょう。猫が棚のものを落とすなら片づけておくなどの対策もとっておきます。
猫は人に合わせて生活リズムを整えるので、飼い主さんも、規則正しい生活をすること大切です。
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