実は猫の尻尾にも感情表現が隠されている?尻尾で見分ける喜怒哀楽
犬の尻尾が、感情のバロメーターであるのは有名ですが、実は猫も尻尾の動きにより感情を読み取ることができます。
本記事では、猫の尻尾に隠された感情について紹介していきます。
愛猫とのコミュニケーションの役に立てば幸いです。
猫にとって尻尾の役割とは?
人にはない尻尾まですが、猫にとって尻尾は重要な器官になります。
猫は尻尾でバランスを取りしなやかな動きを実現します。
猫のバランス感覚には、驚かされますが繊細なバランス感覚を維持するために尻尾が使われているのです。
さらには、尻尾を自分の身体に巻きつけて暖を取ったりもします。
寒い日に愛猫を見てみると顔の近くに尻尾を寄せて丸くうずくまっていることがありますよね。そんな時には、自ら身体を暖めているのです。
猫にも喜怒哀楽があり、時に尻尾は感情表現にも使われています。
猫同士のコミュニケーションにも尻尾は活用されており、しっぽの動きを知ることで猫の気持ちを理解することができますよ。
具体的に尻尾でどのような感情表現をするのか、次項目で紹介しますね。
尻尾の動きで見る喜怒哀楽
猫の尻尾の動きに隠された感情表現について紹介しますね。
コミュニケーションの参考にしてください。
①尻尾をぴーんと立てている
猫が尻尾をぴーんとまっすぐに立てている時は嬉しい感情の現れです。
さらににゃあーと鳴きながら飼い主さんに近づいてきてゴロゴロ喉を鳴らしたり、足に擦り寄ってくる時は撫でてほしい、甘えたいというサインになります。
ご飯の時などはよく尻尾をぴーんと立てている姿を見ることができ、猫にとって嬉しい瞬間であるのがわかります。
加えて身体をくねくねして寝転んでいる時は甘えたいサインなので、愛猫とのコミュニケーションを楽しみましょう。
②尻尾を左右に振る
猫が尻尾をブンブンゆっくりめに左右に振る時は怒りの感情を抱いているサインです。
犬は尻尾をブンブン振ることは喜びの表れですが、猫は警戒心が強くなり不快感を感じていると根本から尻尾をブンブン振り回します。
怒りのボルテージが高まることにより、全身の毛が逆立つ、シャーと声をあげるなどの仕草が見られます。
そんな時には、無闇に手を出さずに少し離れて距離を取ります。
怒りの感情が高まると噛み付いたり、爪で引っ掻かれて怪我をする場合もあるため注意が必要です。
③尻尾をパタンと力なく下げている
尻尾をパタンと力なく下げているときには、猫が落ち込んでいたり、悲しみを感じているサインです。
だらんとしたしっぽの他にも、身体を小さくして俯いているのであればショックを受けて落ち込んでいる可能性もあります。
注意したいのは、元気がない、ぐったりしている、下痢や嘔吐の症状がある場合には体調不良の可能性があります。
早めに動物病院を受診して、獣医さんの診察を受けるようにしましょう。
④寝ながら尻尾の先だけパタパタさせる
リラックスしながら尻尾の先だけパタパタしている時には、何をしようか考えている時です。
次の行動を思案している姿は和みますよね。
リラックスしている時はいきなり大きな声をかけたり後ろから触らないようにしましょう。
びっくりして自己防衛のためにガブリ!と攻撃される可能性ためあるため、注意が必要です。
尻尾は猫にとって大切な器官
猫の尻尾から読み取れる感情表現について紹介しましたが、尻尾は猫にとってはバランス感覚を維持したり、感情を表現するために大切な器官になります。
ふさふさした尻尾は可愛らしく、ふれたくなりますが尻尾を掴まれたり触られることは、猫にとって嫌なことの一つです。
愛猫との信頼関係を築くためにも、必要以上に尻尾に触れることは避けるようにしましょう。
尻尾はデリケートな器官であり、尻尾に傷ができてしまうと猫の生活に支障をきたすことになります。
もちろん、他の部位を怪我することも避けるべきですが尻尾は特に怪我しないようにします。
長毛種の猫は尻尾の定期的なブラッシングが必要ですが、猫の様子を見ながらブラッシングをするようにしましょう。
尻尾の短い猫の気持ちを知るには?
猫にも様々な種類がいますが、ジャパニーズボブテイルのように尻尾が短い猫もいます。
尻尾が短いと愛猫が何を感じているのか読み取りにくいと感じるかもしれませんが、お尻周りをよく見るとピクピクと尻尾を動かしていることがあります。
尻尾で愛猫の感情を読み取ることが難しい場合には、目の動きや耳の動きに注目します。
嬉しい時には目を細めて頬が緩んでいることが多く、警戒して怒っている時には動向が開いています。
また全身の毛が逆立っており、シャーと牙を剥き出しにする様子も見られます。
愛猫の行動を日常的に観察するようにして、性格を把握できれば好き嫌いを判断しやすくなり、絆を深めることができますよ。
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