猫は狭いところが好き!習性を通院や遊びに生かそう
狭いところに入ったままじっとして出てこない、という場合は具合が悪いことも。いつもと違うと思ったら動物病院を受診しましょう。
猫が狭い場所を好きな理由「安心できる」
狭い場所に入りたがる理由の1つは「安心できる」からだと考えられています。猫は基本群れを作らず単独行動をする動物です。狭いところで身を隠していれば、天敵に見つかる心配が少なくなります。
段ボール、紙袋や布袋はもちろん、家具と家具のなど隙間に入っていることもあるのではないでしょうか。ときには身体の大きさにまったくあっていない、小さなサイズの箱に無理やり入ることもありますよね。
家の中の猫は、天敵に襲われる危険はほとんどありません。しかし猫にとって怖いことが生じたときは、狭い場所に隠れたがることがあります。
例えば雷が鳴る、大きな音がする、知らない人が来るなどで恐怖を感じるとクローゼットや押し入れなど狭い場所に隠れてしまうことがあります。大地震のときは、飼い猫が押し入れに入って出てこなくなったという例もあったようです。
猫が狭い場所を好きな理由「狩猟本能」
猫はかつて、木の穴など狭い場所にいるねずみやうさぎなどの小動物を狩って暮らしていました。狩りをする習性はもちろん今も残っています。そのため箱や袋を見ると「中に何かいるかも?」と入って確かめたくなるようです。箱や袋のなかに勢いよく突進していく猫は、狩りの気分を味わっているのかもしれません。
狭いところが好きな習性を通院やお手入れに応用
袋など狭い場所入ると落ち着く習性は、動物病院の通院や診察、爪切りなどお手入れに利用することができます。動物病院に行くと暴れてしまう、怖がって震えてしまうという猫は袋に入れてみてください。洗濯ネットや袋状のクッションカバー、または市販の猫用袋がおすすめです。
動物病院によっては、「猫を洗濯ネットに入れてください」と指示を出す病院もあるようです。袋に入れるのも大変な場合は、大きめのバスタオルで身体をすっぽりとくるむことで落ち着く猫もいます。
この習性は、通院だけでなく家で爪を切るときや、目薬を差すとき、お口のお手入れなどにも利用できます。袋に入れたり、バスタオルなど大きめの布で包んだりしてみてください。液状のおやつなどで気を引くと、さらにやりやすくなります。
遊びに取り入れよう
狭い場所が好きな習性は遊びにも取り入れて、猫を楽しませてあげましょう。不要になった段ボールを部屋に置いておくだけ。中に入って遊べますし。猫は身を隠すことができるので安心して過ごすことができます。
箱には小さな穴を開けて、中から外が見えるようにすると喜ぶでしょう。中にフードを入れた箱を部屋のあちこちに置いておくと、狩猟の気分も味わうことができます。ただし餌が劣化したり、くさったりしないように食べ残しは早めに処分してください。
猫は狭くてカサカサと音がする紙袋も大好き。袋の両側に穴をあけて、トンネル遊びも楽しいでしょう。トンネルの片方の出口で猫じゃらしなどを振って猫の気を引けば、狩りの本能も満たせます。トンネル遊び専用のおもちゃも販売されています。
誤飲に気を付けて
ビニール袋に入ることが好きな猫もいます。しかし遊びながら袋を噛んで、破れたビニールを飲み込むと危険です。ビニール袋は猫に与えないようにしましょう。ボロボロになった段ボールも早めに処分してください。
またクッション袋やバッグなどについたボタンやリボン、ひも状の飾りなどは、かじって飲み込んでしまう恐れがあります。腸閉塞など、大きなトラブルのもとになるので、遊ばせないように注意してあげましょう。
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