猫が喜ぶ快適なトイレ環境とは?
また、排泄を我慢すると健康に影響をおよぼすことがあるため、たかがトイレとあなどってはいけません。猫の健康を守るためには、快適なトイレ環境が欠かせないのです。
では、猫にとって快適なトイレとその環境とはどのようなものなのでしょうか。
猫におすすめのトイレとは?
猫にとって快適なトイレは、十分な広さがあり周りを見渡せるトイレです。具体的には以下のようなトイレがおすすめです。
■猫は大きめのトイレがお好き!
猫はもともと広々とした野山で排泄をしていました。そのため、ゆったりとした広めのトイレを好むと言われています。猫が快適に使えるサイズは、体長の1.5倍以上です。トイレの中で回転できて、砂を掻くのに十分なスペースのあるトイレが理想です。
しかし、市販のトイレは日本の住宅事情を考慮した、小さめの商品がほとんどです。もし、丁度いいサイズのトイレがなければ、プラスチックの衣装ケースで代用ができます。とくに大型の猫におすすめです。
■ドーム型よりも箱形のトイレがおすすめ
排泄中の猫は無防備になるため、まわりが見渡せるトイレの方が安心するといわれています。そのため、ドーム型よりも箱形のほうをおすすめします。
また、ドーム型のカバー付きトイレは猫砂の飛び散り防止には効果的ですが、排泄の様子が確認できない、臭いがこもるといったデメリットがあります。ドーム型のトイレを使う場合は、臭いがこもっていないか定期的に確認し、こまめに掃除をするようにしましょう。
■システムトイレは採尿が簡単!
猫は泌尿器系のトラブルが多いため、気になる人は採尿がしやすいシステムトイレを検討するのもよいでしょう。
採尿時は尿を受ける下のトレーにラップを敷くか、トイレシーツを裏返して置き、溜まっている尿を取ります。
猫砂は猫の好みを優先しよう
猫砂は飼い主さんの扱いやすさを重視して選ぶとよいでしょう。ただ、猫によって好みがありますので、愛猫の好みの猫砂の中から選ぶようにしてください。
猫砂には「紙製、木製、鉱物系、穀物系、シリカゲル」の5種類があります。それぞれ以下のような特徴を持っています。
■紙製
吸水力が高く、トイレに流すことができます。比較的安価で軽い商品が多いため人気があります。ポリマー入りの商品は食べると危険なので注意してください。
■木製
檜などを使用した消臭力に優れた猫砂です。商品によってはトイレに流したり、土に埋めたりして処理することができます。
■鉱物系
ベントナイトを主原料にした猫砂です。吸収力に優れ、しっかりと固まります。自然の砂に近い形状のため猫に1番人気です。ただし、重いので持ち運びは大変です。
■穀物系
一般的には、おからを主原料にした猫砂で、軽くて扱いやすいのが特徴です。食物を使用しているので食べても安心という声も多いのですが、防腐剤入りの商品は注意が必要です。また、アンモニアと混じると独特の臭いを発する場合があります。
■シリカゲル
消臭効果は抜群ですが、軽いため飛び散りやすいのが難点。燃やせないゴミとして出すのが一般的ですが、自治体によっては燃やせるゴミのことも。
猫にとっての理想のトイレ環境とは
愛猫の好みのトイレと猫砂が用意できたら、次はトイレを快適に使ってもらうための環境を整えましょう。
■トイレの数はいくつ必要?
猫はきれい好きな動物。排泄物のあるトイレを嫌がる猫が多いです。まして、ほかの猫の排泄物があったりしたら最悪の気分になってしまうかもしれません。
ですから、なるべくきれいなトイレがある状態を保つようにしましょう。
猫のトイレの数は、頭数プラス1個、多頭飼いで頭数が多い場合は、仲良しグループの数プラス1個以上を目安にします。
もし、トイレを複数置けない場合は、広めのトイレを用意しましょう。衣装ケースなどの大きなプラスチック製の容器を使うのがおすすめです。排泄物のあるトイレを使いたがらない猫でも、きれいな場所があると使ってくれることがあります。
■トイレは常にきれいに
猫だって汚れているトイレは嫌です。猫が排泄をしたら、できるだけすぐに片付けるようにしましょう。仕事や外出ですぐに片付けられない場合でも、朝晩の1日2回は片付けるようにしてください。
また、月に1回は猫砂をすべて取り換え、トイレを丸洗いします。使用する洗剤は無香料のものか、臭いを分解してくれる酸素系の洗剤がおすすめです。
■猫砂はたっぷりがいい
猫砂の量は深さ5cm以上が目安です。排泄後にしっかりと砂を掻いて排泄物を隠せる量を入れてあげましょう。ただし、深さは猫によって好みがあるので、様子を見て調節をしてください。
■トイレの置き場所
トイレの置き場所は、猫が落ち着いて排泄できるよう人が頻繁に通る場所は避けるようにしましょう。とはいえ、猫の排泄の様子が確認できないのは健康管理の面では好ましくありません。いつもみんなのいる部屋の隅に置くのがおすすめです。
また、猫は、食事の場所や寝床の近くで排泄するのを嫌がります。猫の生活スペースから2m以上離れた場所に設置しましょう。そのほかにも、テレビや洗濯機など大きな音が出るものからも離すようにしてください。
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