寝る前にフン!犬がため息をつく意味とは
犬がため息をつく意味
犬のため息とは、口ではなく鼻から空気がたくさん出るものを指します。鼻腔が狭い短頭種などは、普通の呼吸でもため息のようにたくさんの空気が鼻から出ることがあります。
犬がため息をつく理由としては以下のようなものがあげられます。
・リラックスしている
・ストレスがある
・満足している
・学習した
・疲れている
<リラックスしている>
犬は、リラックスしているときにため息をつくことがあります。リラックスしているかどうかは表情が穏やかであるかやしっぽが力んでいないかなどから判断することができます。また、目を閉じた状態でフーっと息を吐き出している場合にもリラックスしていると言えるでしょう。
<ストレスがある>
犬は不安や緊張といったストレスを緩和するためにため息をつくことがあります。ストレスを感じているときにはため息と共に、落ち着きのない行動をとることが多いです。その他にも前足をしきりに舐めていたり、身体をかきむしるといった行動が見られることもあります。
<満足している>
お腹いっぱいにご飯を食べたあとに、ため息が出ることがあります。飼い主さんとしては「ご飯食べたのにため息??」と食事に不満があるのかと思ってしまうかもしれませんが、満足しているときにも犬はため息をつくことがあるのです。また、抱っこをしてもらったり、自分の要求に応えてもらえたときにも満足のため息が出ることがあります。
<学習した>
犬がため息をついたときに「どうしたの?」などと声をかけたことがある場合には、ため息をつけば構ってもらえると学習している可能性があります。飼い主さんの方を見つめながらため息をつくようであれば、構ってほしいのサインかもしれません。
<疲れている>
人間も疲れが溜まるとため息をついてしまうことがあるように、犬も疲れていたり、体調が優れないとため息をつくことがあります。疲れの原因が明らかである場合には、そっと休ませてあげるとよいです。しかし、何日も寝込んでいたり、元気がない場合には病院に連れて行くようにしましょう。
犬のため息が多い?気をつけたい病気や症状
犬はさまざまな状況でため息をつくことがわかりました。しかし、ため息の回数やいつもと違ったため息をつくようであれば注意する必要があります。
ため息の回数が増える原因として以下のような病気の可能性もあるのです。
・鼻腔狭窄
・心臓病
・胃捻転、胃拡張症候群
・精神疾患
<鼻腔狭窄>
鼻腔狭窄は、空気の通り道である鼻腔が狭くなってしまう病気のことです。鼻腔が狭くなることによって呼吸が苦しくなり、鼻からたくさんの空気を出すことがあります。鼻水や吐き気といった症状も一緒に出ることがあるのでよく観察してあげることが重要です。
<心臓病>
心臓病になると、呼吸が一定ではなくなります。呼吸を安定させるために何度もため息をつくことがあります。心臓病のほかにも、呼吸器疾患などは呼吸が乱れるので同じようにため息が増えることがあるのです。
<胃捻転・胃拡張症候群>
ご飯を食べた後に、何回もため息をつくようであれば胃捻転や胃拡張症候群に気を付ける必要があります。胃の中にガスが溜まることによってゲップやため息が出やすくなります。また、胃捻転や胃拡張症候群は放置すると命に関わることもありますので、食後にため息を何度もついていないかや苦しそうにしていないかを見てあげるようにしてください。
<精神疾患>
うつ病などの精神疾患は犬でも患うことがあります。表情が乏しくなってきたり、落ち込んだ様子でため息をつくようであれば注意が必要です。
犬のため息を減らす方法
犬がため息をつく原因は、精神的なものから肉体的なものまでさまざまです。少しでもため息の回数を減らすためにできることは以下の通りです。
・生活環境を見直す
・コミニュケーションをとる
・病気の治療を行う
<生活環境を見直す>
犬がストレスを感じる要因として生活環境が整っていないことがあげられます。リラックスできるような空間を確保してあげたり、一人でゆっくり休めるスペースを用意してあげるとよいでしょう。犬はもともと洞穴で生活していたため、狭くて暗いところが安心するという子も少なくありません。クレートなどを設置してあげるのもおすすめですよ。
<コミニュケーションをとる>
飼い主さんとのコミニュケーション不足によってストレスや不満を抱えていることもあります。愛犬にとって飼い主さんは、唯一コミニュケーションをとることのできる存在ですから、十分な時間を確保してあげるようにしてください。
<病気の治療をする>
犬がため息をつく原因が病気によるものである場合には、何よりもまずは病気の治療を行なってあげるようにしましょう。病気は早めに治療することで重症化を防いだり、愛犬が苦しむ時間を少しでも減らすことができます。
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