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犬と猫の予防接種。正しく理解してペットの健康を守りましょう。

獣医師
齋藤厚子
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予防接種の役割とは?

予防接種とは、特定の感染症に対してあらかじめ体の免疫を付けておくことで体内に侵入してきたウイルスや細菌の増殖を防ぎ、発症を予防するものです。
その他にも予防接種には病気の蔓延を防ぐ、さらにはヒトへの感染を防ぐなどといった役割があります。

日本には現在、狂犬病の発生は報告されておらず、世界でも有数の狂犬病清浄国です。
にもかかわらず、日本では狂犬病予防法によって飼い主に飼い犬への予防接種が義務付けられ、毎年予防接種を打つことが求められているのはなぜでしょうか?

それは狂犬病が感染・伝播力が非常に強い病気で、感染して発症すると100%死亡してしまう上に、犬だけでなくほとんど全ての哺乳類に感染し、感染した動物に咬まれたヒトも発症する人獣共通感染症だからです。
日本にはないとはいえ、アジアやアメリカ、ヨーロッパなど世界中の多くの地域では今でも発生が見られており、いつ日本に持ち込まれる危険があるかわからないため、予防が義務付けられているのです。
また、国外へペットを連れていく際には、犬だけでなく猫にも狂犬病の予防接種を受けさせることが義務付けられています。

このように予防接種には動物自身の身を守るための役割と公衆衛生学的な役割があるのです。

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ワクチンで予防できる病気にはどんなものがあるの?

犬猫が予防接種で予防できる病気には以下の様なものがあります。
狂犬病以外の疾患に対する予防接種は任意です。

〈犬〉
①狂犬病
 感染動物に咬まれることで唾液から感染します。
 発症すると性格の変化、攻撃性、興奮状態、全身の麻痺などが起こり100%死亡します。
②ジステンパーウイルス感染症
 感染犬の目ヤニや鼻汁、くしゃみなどの飛沫、唾液、排せつ物などから感染します。
 初期には目ヤニ、鼻水、発熱、嘔吐、下痢、食欲低下などが現れますが、重症化すると脳炎を起こして神経症状が現れ、死亡率も50~90%と高い疾患です。
③犬伝染性肝炎
 感染した犬の鼻汁や唾液、排せつ物などから犬アデノウイルス1型に感染することによって起こります。
 嘔吐、下痢、発熱、腹痛などの症状が現れ、重症化すると肝機能不全などに陥ります。
④犬アデノウイルス2型感染症
 咳やくしゃみなどの風邪に似た症状を示し、犬伝染性喉頭気管炎とも呼ばれます。
 同じアデノウイルスによっておこる伝染性肝炎より症状は軽いですが、混合感染すると重症化することがあります。
⑤犬パルボウイルス感染症
 感染犬の便や嘔吐物に接触すると感染します。
 激しい下痢・血便、嘔吐、発熱、脱水症状がみられ、白血球減少症などを起こし、子犬での死亡率が高い病気です。
⑥犬パラインフルエンザウイルス感染症
 咳や発熱、鼻水などといった風邪症状がみられます。
 単独感染では症状が軽いことが多いですが他の呼吸器疾患と混合感染すると症状が重くなります。
⑦犬コロナウイルス感染症
 感染犬の排泄物などから感染し、下痢や嘔吐を起こします。
 成犬の単独感染ではあまり症状を示しませんが、子犬やパルボウイルス感染症と混合感染すると重症化しやすく、死亡する危険性もあります。
⑧レプトスピラ感染症
 レプトスピラには多数の血清型があり、病原性のレプトスピラ菌に感染した動物の尿で汚染された土や水から感染します。
 あまり症状が出ないものから、腎炎や出血性胃腸炎を起こす出血型、黄疸や嘔吐、痙攣などを起こす黄疸型などがあります。
 ヒトにも感染する人獣共通感染症の一つです。

〈猫〉
①猫ヘルペスウイルス1型感染症
 くしゃみ、鼻水、発熱、下痢、食欲不振など、主に風邪のような症状を示します。
 また、重度の結膜炎などを起こし、眼球と結膜の癒着などを起こすこともあります。
②猫カリシウイルス感染症
 猫カゼに似た症状や口腔内に潰瘍ができたりします。
 近年、毒性が非常に強く死亡率も高い強毒全身性猫カリシウイルスが報告され、注目されています。
③猫汎血球減少症
 猫パルボとも呼ばれ、犬のパルボウイルス感染症と同様、激しい下痢・血便、嘔吐、発熱が見られ、子猫では死亡する例もあります。
④クラミジア感染
 クラミジアという細菌によって結膜炎や涙目、目ヤニ、くしゃみなどの症状が現れます。
 ヒトにも感染することがあり、人獣共通感染症の一つです。
⑤猫白血病ウイルス感染症
 猫同士の濃厚接触やケンカによって唾液や血液から感染します。
 発熱、食欲不振、貧血などの症状を示します。
 子猫では死亡することもありますが、健康な成猫ではほとんどが数週間から数カ月でウイルスが排除されます。
⑥猫免疫不全ウイルス感染症
 猫エイズとも呼ばれ、主に猫同士のケンカで血液を介して感染します。
 初期には軽い発熱・下痢などが見られ、一旦症状が落ち着きますが、数年間の潜伏期間を経て発症すると最終的には免疫不全状態となり、口内炎や下痢、発熱、重度の削痩、腫瘍疾患などを起こします。
 中には潜伏期間のまま発症しない場合もあります。

これらの疾患に対するワクチンは1本の注射で複数の病気に対して同時に免疫を付けることができるものが使用されており、一般的に『混合ワクチン』と呼ばれます。
犬の混合ワクチンは現在2種~11種混合ワクチンまで様々な組合わせがあります。

ワクチンにはコアワクチンとノンコアワクチンがあり、すべての犬猫で生活環境に関わらず接種が推奨されるワクチンを『コアワクチン』、動物の生活環境や感染リスクに合わせて接種を検討するべきワクチンを『ノンコアワクチン』と呼びます。
2015年に世界小動物獣医師会で作成されたガイドラインでは、犬のコアワクチンとして狂犬病・ジステンパーウイルス感染症・犬伝染性肝炎・犬アデノウイルス2型感染症・犬パルボウイルス感染症、猫のコアワクチンとして猫ヘルペスウイルス1型感染症・猫カリシウイルス感染・猫汎血球減少症に対するワクチンが分類されました。

コアワクチンが対象とする疾患は全世界で発生が見られ、個体免疫だけでなく蔓延を防止するための集団免疫が必要な疾患であるため、できるだけ接種することが推奨されています。

ノンコアワクチンで予防できる病気に関しては、生活スタイルによって必要性が異なります。

例えば川でよく泳いで遊んだりするような犬や猟犬などの場合はレプトスピラに感染するリスクが高いため、その地域に発生が見られるレプトスピラの予防が推奨されます。
たくさんの犬が集まるドッグランを頻繁に利用する場合や、大会などのイベントに参加するような犬の場合も、様々な感染症への感染リスクが高いと考えられます。

一方、完全室内飼育でお散歩も近所の住宅街を短時間するだけ、という場合には、感染症のリスクが低い生活環境と言えるでしょう。


猫の混合ワクチンには3種~5種混合ワクチンがあり、猫エイズウイルスに対するワクチンは単剤ワクチンとなります。
また、猫白血病ワクチンは混合ワクチンに含まれるものもありますが、単剤ワクチンもあります。

何種類の混合ワクチンにするかは、完全室内飼育かどうかが大きな分かれ目です。
コアワクチンに含まれる3種類は感染力が強く、室内飼育であっても空気感染する可能性があります。
外に出る猫ではいわゆる猫カゼやケンカによる猫エイズの感染、猫白血病ウイルスの感染リスクが非常に高いですが、逆に完全室内飼育で単頭飼育の場合は、猫エイズや猫白血病ウイルスへの新たな感染リスクは非常に低くなります。


混合ワクチンの選択についてはかかりつけの先生とよく相談して決めましょう。

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子犬・子猫期のワクチン接種は複数回必要です。

生後間もない子犬や子猫は、母親から初乳を介して受け継いだ移行抗体によって生後数週間はある程度の免疫力を持っていますが、成長とともにその効果は薄れていきます。
そのため、移行抗体が消失する時期に合わせて予防接種を開始していくことが望ましいのですが、移行抗体のレベルは母親の抗体レベルや、飲んだ初乳の量、子犬・子猫の個体差によってばらつきが大きいとされています。

移行抗体は幼少期の子犬・子猫を守るために非常に重要ですが、接種したワクチンの効果を阻害してしまうため、移行抗体が残存した状態ではワクチンの効果が十分に発揮されません。
十分な免疫力を得るためには複数回の接種によってその期間をカバーする必要があるのです。

それらのことを踏まえたうえで、世界小動物獣医師会ではワクチネーションに関するガイドラインを作成し、移行抗体の低下時期(6~8週齢)からワクチン接種を開始し、2~4週間隔で追加接種、最終接種は16週齢またはそれ以降にすることを推奨しています。
つまり、初回接種の時期にもよりますが、大体3回の接種が必要ということになります。

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成犬・成猫の混合ワクチン接種は1年~3年毎に。

初年度のワクチンが完了したら、6カ月~1年後に追加接種をすることでより高い免疫力を維持できるブースター効果が期待できます。
その後は犬ではコアワクチンに関しては3年毎、ノンコアワクチンに関しては1年毎に接種を繰り返すことが推奨されています。
猫も同様ですが、猫ヘルペスウイルスや猫カリシウイルスに対しては猫汎血球減少症ほど強い免疫を期待することはできないため、感染リスクの高い猫ではやはり1年毎の追加接種が推奨されます。

「ワクチンは毎年打つものじゃないの?」という声が聞こえてきそうですが、犬猫のワクチン接種について様々な観点から見直しがなされ、ワクチンによる副反応をできるだけ回避するために、狂犬病以外のコアワクチンについては3年は接種間隔をあけるようにという新たな指針が提示されました。

しかし、日本では長年ワクチン接種は1年に1回という認識で行われてきた経緯があるため、今でも1年毎の予防接種を推奨している病院も多くあります。
実際、ワクチンの効果の持続性を検査した報告の中には、3年以上高い抗体価を維持できる犬猫が多い一方で、1年前後で抗体価が低下してしまう個体やワクチンを打ってもあまり抗体価が上がらない個体もいたようです。
抗体価を維持できているかどうかは、血液検査でチェックすることが可能です。
ワクチンを打つべきかどうか判断材料の一つとして抗体価チェックを行い、抗体価が十分である場合にはワクチン接種を次の年まで延期する、抗体価が下がっている場合には3年未満であってもワクチンを接種する、という方法が最も安全で負担の少ない選択肢と言えます。

また、ドッグランやペットホテル、トリミングサロンなどの方針により、従来の年1回の追加接種をしていなければ利用を断られてしまうケースもあるようです。
その場合には動物病院の方針を説明して理解を求める必要がありますが、状況に応じて1年1回の接種を行うケースも多々あるようです。

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ワクチン接種後は副反応に注意。

ワクチン接種には副作用が出ることがあります。
軽度のものでは倦怠感から元気消失、食欲低下などですが、アレルギー様反応を起こすと顔の腫れ、体の痒み、嘔吐、下痢などが見られることがあり、より重大な副作用としてアナフィラキシーショックを起こしてしまった場合には、急激な血圧低下などから命に関わるため、緊急治療が必要です。
注射を接種した後は15分~30分程度、病院の中あるいは病院の近くで様子を観察し、帰宅後も激しい運動は避け、安静に過ごしましょう。

ワクチンの副作用はもともとの体質が関与していることもありますが、接種日当日の体調不良によっても起こります。

過去にそのような反応が起こったことがある犬猫の場合や、重大な持病がある場合、高齢の犬猫では予防接種は慎重に行う必要があり、できるだけ接種間隔をあける、より少ない種類の混合ワクチンにする、アナフィラキシーショックを起こした既往がある場合には接種を控えるという選択肢もあります。

法律で義務とされている狂犬病の予防接種も、そのような事情がある場合には接種を猶予することができます。
しかし猶予する場合であってもお住まいの地域に獣医師による猶予証明を届け出なければなりませんので、必ず一度病院を受診しましょう。

また、猫では稀にワクチンを接種した部位にしこりができることがあります(注射部位肉腫)。
注射後に一過性に腫れが出ただけであれば心配ありませんが、数週間してもしこりが残るようであれば早めに病院を受診しましょう。

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フィラリア予防について

フィラリア感染症もまた予防が重要な疾患です。
現在はフィラリア予防として、従来の経口薬(錠剤またはチュアブルタイプ)の他に、背中の皮膚に滴下して使用するスポット剤、一度打つと1年間効果が持続する注射薬など、様々な選択肢があります。

予防期間はお住まいの地域によって異なりますが、フィラリアの予防薬の使用は狂犬病の予防接種や混合ワクチンの接種日とはずらして行うようにしましょう。
万が一予防接種による副反応が起こった際に、フィラリア予防薬が原因なのか予防接種で体調が悪くなったのかの判別がつかなくなり、副反応によってせっかく飲ませたお薬を吐いてしまい、予防がうまくできなくなる可能性もあります。

投与予定日から2~3日ずれても予防効果にはほぼ支障ありませんので、別の日に投与するようにしましょう。

終わりに

医学は日々進歩し、常に最善の方法が模索されています。
予防医学においても予防できる病気の種類が増えたり、推奨される接種方法が変わる可能性はこれからも十分にあり得ます。
そのような情報にも時には耳を傾け、より安全で効果的な負担の少ない予防を目指したいものです。

また同時に、毎年必要な狂犬病予防接種やフィラリア予防で病院を受診する際は健康診断の良い機会です。
感染症だけでなく、加齢とともに起こりうる様々な疾患に対しても早期発見の機会を生かし、ペットの健康を守ってあげましょう。

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