獣医師の記事
猫がカエルを飲んだ⁉︎ なにが起こるの?
猫が外の世界へ遊びに出ると、虫や鳥など楽しくてしょうがないです。カエルやヘビも追いかけて、夢中で遊んでいるうちに口にして飲んでしまいます。おなかもなんにも痛くならない、マンソン裂頭条虫との出会いです。マンソン裂頭条虫についてお話しします。
犬、猫にも腸活ブーム。腸内フローラの重要性を知って腸から健康に!
人の腸内環境の重要性は100年前から研究され、すでに周知されている所ですが、近年では犬や猫でもその働きがとても大切であるとの見識が広がっています。 腸内環境は犬猫にどんな影響力を持っているのか? 腸内フローラの検査ってできるの? 日々の生活で出来る腸活は? この記事では、上記について解りやすく説明していきます。 また腸内フローラ、腸内マイクロバイオーム、腸活、プレバイオティクス、プロバイオティクス、シンバイオティクスなど、よく耳に入ってくるけれども、具体的にどんなものか分かりにくいワードにつ...
吐いて食欲が無い?犬の膵炎の症状、検査、治療、食餌を解説
吐いて、元気が無い、食欲も無いし、下痢にもなっている。 そんな時に疑われるのが膵炎です。 一過性の胃腸炎も似たような症状ですが、膵炎だった場合には重症になると命に関わるほどの事態になることがあります。 また膵炎の怖いところは、そのまま慢性膵炎となり、何度も再発を繰り返すところです。 その治療には、人と同様に食餌療法が欠かせないのですが、これがどうしても食べてくれないことが多く、飼い主様をとても悩ませることになります。 今回は犬の膵炎の症状、検査、治療、食餌について詳しく解説してきます。
トイプードルに多い病気!?犬の糖尿病について詳しく解説
犬にも糖尿病があることをご存知でしょうか? 最近は糖尿病で来院するトイプードルの頭数が増えています。 トイプードルの飼育頭数が増えているのが、一番の要因ではありますが、犬種として糖尿病になりやすい一面があることを飼い主さまには知っておいていただきたいです。 人の糖尿病と犬の糖尿病は、似ているところもあれば、全く違う面も存在します。 犬の糖尿病についての正しい知識と、注意するべき点、予防について詳しく解説します。 最近、お水を飲む量が増えてきた?暑いからかしら?と思った時には要注意です。
猫の腎臓病と膀胱炎の治療食について。
多くの猫さんが罹ってしまう腎臓病と膀胱炎。 その簡単な説明と、治療において最も大切なご飯について解説します。 なぜ高価なのか。どう食べるのが良いのか。食べない時にはどうしたら良いのか。 飼い主様の悩みが、少しでも解決しますように。
猫も熱中症になる?!夏になったら要注意、飼い主さんができること
【概要】 「熱中症」という言葉はみなさんご存じですよね、しかしそれは人やワンちゃんに限るものと思われてはいませんか? 実は猫も熱中症にかかるんです、しかも人や犬と同じようになってしまうと非常に重症化しやすく緊急で治療が必要になってしまうこともあるんです。 残念なことに最悪命を落としてしまうことがあるだけでなく、その後の身体の状態に影響を与えかねない熱中症、ぜひ正しい知識を身につけて猫ちゃんを守ってあげてください。
猫の便が出ない…たかが便秘と侮っては危険かもしれません
快食快便は健康のバロメーターとよく人では言いますが、これは猫にとっても全く同じことです。毎日しっかり食べて、するっといい便をしているのは腸が健康である証拠だからです。 そのため、なんらかの事情でそれが滞ってしまうと、体のあちこちに不調があらわれます。数日で改善すればいいのですが、それが何日にもわたって続いたり、いったん治ってもまたなることを繰り返したりしていると、猫の健康に深刻な影響を与えかねない病気が、実は便秘なのです。
犬によって違う!獣医師が勧めるピッタリのフィラリアのお薬はどれ?
犬のフィラリアのお薬には沢山の種類(オヤツタイプ、滴下タイプ、注射タイプ、錠剤タイプなど)があり、自分の家のワンちゃんにはどのお薬が良いのか迷われる方が多くなっています。 また、基本的には獣医さんにお任せしている、という方も多い中で、実はしっかりと予防できていなかった!もっと合う薬もあったのね!というケースもあります。 特に子犬を飼い始めたばかりの方は、フィラリアという言葉も『???』という状況ではないでしょうか。 まずは簡単なフィラリア予防薬の説明から読んでみましょう。 そして、すでに成...
猫の皮膚糸状菌症とは。人にもうつってしまうかも?!
最近はブリーダーさんやペットショップでもかわいい猫ちゃんに出会うことができますが、やはりお外で迷子になっている子猫を保護する機会も多くあります。 小さくてふわふわした子猫はとても可愛い存在ですが、じつは他の猫にはもちろん、人にもうつる皮膚炎を持っていることがあるのはご存じですか? 知らなかったために、気づいたときには先住猫やご家族に皮膚炎が広がりみんなで治療、なんていうこともありえます。 かわいい子猫と過ごすためにも、大事なポイントをしっかりおさえてくださいね。
犬の皮膚糸状菌症にはご注意を。人にもうつってしまうかも?!
犬の皮膚炎といえばアレルギーやアトピーなど、体をひどくかゆがり、毛が抜けたり赤くなったりというイメージがあります。実際多くはその通りなのですが、そんな皮膚炎の中にもそういった特徴的な症状が見えづらいものもあります。 そのうちのひとつである、犬の皮膚糸状菌症は一度感染すると治りづらく、また人にも感染する可能性があるため、小さいお子さんやお年寄り、病気治療中の方がいるおうちでは特に注意が必要です。
ノミダニだけじゃない!犬の寄生虫症ニキビダニを知っていますか?
犬の外部寄生虫症といえば、ノミそとダニが有名ですね。最近では予防に熱心な飼い主さんが多いため、これらは以前より減ってきており予防医療の効果が見られていますね。 しかし、意外と多い皮膚炎の原因となる外部寄生虫であるニキビダニをご存じの方はそう多くはありません。 実は健康な犬であれば持っていることがむしろ普通であるこの寄生虫、知っておいて損にはなりません。
最近老けてきた?愛犬の甲状腺ホルモンが異常かもしれません
ずっと一緒に暮らしてきた愛犬、一応食べてはいるけれど最近なんとなく元気がなくなって寝てばかりいる、そのせいか太ってきたし毛もうすいような…年のせい? 確かに年をとるとよく見られる変化です。 ももしかしたらそれは年のせいではなく、体の調整をつかさどるホルモンの量が減ってきているからかもしれません。 すごく具合が悪いわけではないけれど、なんとなく元気がない。 それに気づかれたのであれば、この内容をチェックすることで、愛犬の健康異常に早く気づくことができるかもしれません。
犬の乳腺腫瘍って何?正しい知識で対応しましょう!
犬の乳腺腫瘍は、全腫瘍疾患の中で最も発生率が高い腫瘍です。 腫瘍という病気の性質上、他の臓器に転移することもあり、時には命に関わることもあります。 しかし一方で、きちんと処置をしておけば予防が可能な腫瘍疾患でもあります。 本記事では犬の乳腺腫瘍について解説していきます。
犬の蛋白漏出性腸症って何?厄介な消化器疾患を解説!
犬の蛋白漏出性腸症は、下痢と腹水を主徴とする消化器疾患です。 持続的な低蛋白血症は時に命に関わることもあり、早期の発見と治療が求められる疾患でもあります。 また犬にとっても、慢性的な下痢や腹水などによって非常に苦しい思いをすることになります。 蛋白漏出性腸症という病気への理解を深めるためにも、ぜひ最後まで読んで頂ければと思います。
ペットがおしりを床にすりすり…それは肛門嚢炎かもしれません
犬や猫が自分のおしりのニオイを嗅いだ後、床にすりするおしりを擦って歩いている…こんな光景を見たことはありますか? もしそれが「よくある」ことであれば要注意、気づいたらおしりのどこかから血が滴っている事態になりねません。 また、わんちゃんはトリミングなどで「肛門腺しぼり」として肛門周りのお手入れが一般的ですが、猫ちゃんはなかなかそういった機会に恵まれません。 そして意外にもこの肛門嚢の炎症は猫ちゃんにも見られるので、ぜひ飼い主さんには知っていただきたい病気です。
犬の生活習慣病
犬の生活環境の変化に伴い、生活習慣病が増加していると言われています。生活習慣病は食生活の管理によって予防できる場合があります。愛犬の健康のために生活習慣病とその予防について勉強していきましょう。
犬の進行性網膜委縮について
どんな元気なわんちゃんでも、年を取ってくるとだんだん視力が衰え、眼が見えづらくなってきてしまうことがあります。 よく知られている高齢ペットの眼の病気と言えば「白内障」ですね。 しかし、見た目は眼がきれいにすんでいても、じつはわんちゃん本人は徐々に見えなくなってきていることもあるのです。全然眼は白くない、でも最近あまり動かないし、よくものにぶつかっていることがあれば、それは「進行性網膜委縮」のサインかもしれないのです。
犬の炎症性腸疾患って何?「慢性嘔吐や下痢を引き起こす」
犬の炎症性腸疾患は、原因不明の嘔吐や下痢を引き起こします。 確定診断には全身麻酔を用いた検査が必要となり、臨床現場でも遭遇すると厄介な疾患です。 早期発見と早期治療のためにも、犬の炎症性腸疾患に対する知識を深めて頂ければと思います。
愛犬の眼に白い汚れ?それは犬の角膜ジストロフィーかもしれません
愛犬の眼が白い、と一言で言ってもじつはさまざまな病気が考えられます。 「白内障」は特によく知られた眼が見えづらくなる病気ですが、それは眼の中の状態であって、もっとその手前、外界と接している眼の表面である角膜も白く濁ってくることがあるのです。 角膜ジストロフィーはその中でもあまり症状がなく、「汚れかな?」と見過ごされることも多い異常です。しかしタイプによっては重症につながることもあるため、けっして油断はできないのです。
猫の眼に黒いしみ・・・?それは角膜黒色壊死かもしれません
いつも飼い主さんを癒してくれるかわいい猫たち。そんな猫のチャームポイントのひとつが「眼」ではないでしょうか。さまざまな色の大きく美しく光る眼、けれど、その眼の表面に黒っぽいしみが急にあらわれたら、それはただの汚れではないかもしれません。 「猫の角膜黒色壊死症」は、そんな特徴的な見た目を飼い主さんが発見してあげることでわかる病気です。少し難しいかもしれませんが、ぜひこの病気のことを知って、愛猫の健康を守ってあげてください。
猫の炎症性腸疾患の理解を深める!症状、診断、治療法を解説!
猫の炎症性腸疾患は、慢性の嘔吐や下痢を示す疾患です。 慢性消化器症状を呈する疾患には、他にも慢性膵炎や胆管肝炎などがありますが、それらと比較しても炎症性腸疾患の診断は難しいとされています。 本記事では愛猫に異常を感じた際に、炎症性腸疾患の可能性が選択肢に入るよう解説していきます。
放っておいても大丈夫?犬の不整脈(刺激伝導異常)を解説!
犬における不整脈(刺激伝導異常)は、時に失神などの重い症状を誘発し、放置すると犬に大きな負担を強いる疾患です。 定期的な健康診断を受けることで早期発見が可能な疾患ですが、ヒトと比べて軽視されがちな疾患でもあります。 本記事では犬の不整脈、特に刺激伝導異常による不整脈を解説し、疾患に対する理解を深めて頂くことを目的としています。
猫の停留睾丸について知りましょう
ショップで、施設で、ブリーダーさんで、愛猫との出会いはさまざまです。これからの毎日を考えるとわくわくしますが、お迎えのときに伝えられる健康状態のところに「停留睾丸」はありませんか? どこからみても元気いっぱいなねこちゃん、でも異常があるの?これって大丈夫?? 安心してこれからの毎日を楽しめるよう、具体的にどういう異常なのか、どうすればいいのか、一つずつお話していきますね。
犬の常同行動や不眠症、元気・食欲低下について
犬におけるストレス性の疾病や体調変化として、常同行動や不眠症、元気・食欲低下などがあります。これらの問題行動について解説していきます。
犬の先天性心奇形、動脈管開存症って何?子犬のうちに健康診断を!
犬の動脈管開存症は心奇形の一種で、大動脈と肺動脈を繋ぐ動脈管が生後も塞がらない疾患です。 軽度のものでは症状はありませんが、放置すると心不全を招き、致命的になります。 治療法は外科手術のみであり、早期の診断と治療が望まれます。 本記事では、犬の動脈管開存症について解説し、子犬のうちに健康診断を受けることを推奨していきます。